2020年12月16日
突然ですが、プレゼンテーションの主役は誰だと思いますか? 「“自分が伝えたいことを話す行為”だから、主役は自分(=プレゼンター)」 と思っている方が多いのではないでしょうか。しかし、この視点はまったく逆です。 プレゼンの真の目的は「相手に価値のあることを伝える行為」なので、主役は自分(=プレゼンター)ではなく相手(=聞き手)ということになります。 プレゼンを行う際には、聞き手を主軸においたテクニックが必要です。 今回は、これさえできれば聞き手の理解度も上がり、さらにプレゼンを魅力的にする3つのテクニックをご紹介します。
プレゼンテクニック①【問いかけ】
プレゼンは、プレゼンターが一方的に話す形がオーソドックスです。しかし、一方通行の話ばかりされていては、聞き手の集中力や理解度の低下に繋がってしまいます。
そこで、効果的なテクニックが「問いかけ」です。
人は問いかけられる(質問される)と、自然と答えを探し始める習性があります。集中力が低下して止まりかけていた脳みそが、また動き出すのです。
長時間になるプレゼンでは、「みなさんは〇〇についてどう思いますか?」など適度に「問いかけ」を入れることで聞き手の集中力を途切れさせないようにしましょう。
プレゼンの場で問いかけることに慣れていない人は、まずは参加者全員に向けた「質問」をするようにしましょう。
問いかけることに慣れてきたら、参加者の中の特定の人を指名して「質問」するなど、自分のプレゼンスキルに応じて取り入れてみてください。
プレゼンテクニック②【アイコンタクト】
2つ目は「アイコンタクト」です。
プレゼンは、聞き手に内容を理解してもらえなければ意味がありません。アイコンタクトを通してプレゼンに対する聞き手の理解度を確認するようにしましょう。
むやみやたらに聞き手と目を合わせるのではなく、一人ひとりとコミュニケーションをとるつもりでアイコンタクトを取りましょう。
アイコンタクトを取った時に、聞き手が曖昧な反応(眉をしかめている、首をかしげている等)の場合は、その時話している内容を言い回しを変えて何度か説明したり、話すスピードを落としたりするなど、状況に応じてプレゼンの仕方を適宜工夫しながら進めるようにしましょう。
プレゼンテクニック③【間】
3つ目は「間」です。
「間」とは、話と話の間の空白のことです。先述したように、プレゼンではプレゼンターが一方的に話し続ける形では、聞き手の集中力が落ちて、理解度の低下に繋がります。
そこで、「聞き手の短い休憩時間」として「間」を取るように意識してみましょう。
プレゼンターからしてみれば、自分のプレゼン中に無音の時間ができるのは怖いものです。しかし、その恐怖心は乗り越えてください。自分の恐怖心を払拭するために喋り続けるのではなく、聞き手の集中力を回復させるために間を取りましょう。
無音の時間ができると、無意識的に「えーっと」「あのー」といった口癖が出てしまうことがあります。
しかし、プレゼン中は我慢してそういった口癖は飲み込みましょう。その口癖を飲み込むことで、そこに自然と間が生まれます。
また、間を取った時こそ胸を張って聞き手から目を逸らさないようにしましょう。自信の無い態度で間を取ってしまい、「プレゼン内容を忘れてしまったのかな?」といった誤解を招かないように気を付けることも大切です。
今回ご紹介した3つのテクニック【問いかけ】【アイコンタクト】【間】は、自分のプレゼンに取り入れやすいテクニックです。これらのテクニックを実践するかしないかで、プレゼンの質に大きな差が生じます。 プレゼンもスポーツや勉強と同じで、練習をしなければ上手くなりません。是非プレゼン本番時だけでなく、普段の日常会話から意識してこのテクニックを取り入れてみてはいかがでしょうか。