オンラインに特化した
『資料の作り方』と『プレゼン方法』

オンラインに特化した<br>『資料の作り方』と『プレゼン方法』

昨今のリモートワークの推進により、オンラインでの会議やセミナーでプレゼンを行う機会も増えたのではないでしょうか?しかし、同じプレゼンでもこれまでの対面形式のやり方をそのままオンラインで実践しようとすると、思っていたように上手くいかない場合があります。

そこで今回は、オンラインでプレゼンを成功させるために、どのような点に配慮すべきか考えていきましょう。

オンラインに特化したプレゼン資料の作り方

オンラインでの会議や営業、セミナーは、対面時とは異なった配慮すべき点がいくつかあります。
まずは、その配慮すべきポイントを押さえた「資料作り」が、プレゼンを成功させるための大事な要素となります。

【POINT 1】 情報は直感的に伝わるように図表化!

まず、オンラインで用いるプレゼン資料は「1ページあたりの情報量を減らす」ことが鉄則です。
特に文字情報だけの資料は効果的ではありません。聞き手はPCに限らず、スマートフォンやタブレット端末で見ている可能性もあり、小さな端末画面で文字情報を追うのは大変です。また、情報を簡潔にしておくことは、聞き手の集中力の低下を防ぎます。

具体的には、

  • 長い文章は、直感的にわかりやすい図版や表に置き換える
  • イラストや写真で補足する

など、簡潔で視覚的にも整頓された内容にすると、聞き手の印象に残りやすくなります。

【POINT 2】 フォントサイズは20pt以上!

オンラインで使用するプレゼン資料を作成する際には、スマートフォンやタブレットなどの小さな画面サイズを考慮し、フォントサイズにも気を配りましょう。1ページ全体のバランスにもよりますが、目安として、フォントサイズは20pt以上にしておくことをおすすめします。

【POINT 3】 スライドの切り替えはテンポ良く!

オンラインでの会議やセミナーでは、聞き手は集中力が削がれやすい環境にあります。
例えば、何分間も同じ画面を見せられたままの状態が続くと、聞き手は画面を見飽きてしまい、その間にブラウザで調べものを始める、メールをチェックする、などの自由な行動ができてしまいます。

1ページあたりの情報を少なくするとともに、話す内容もできるだけコンパクトにまとめて、テンポよくスライドを切り替えて見せることで、聞き手を飽きさせないような構成を心掛けましょう。

【POINT 4】 動作環境を考慮しよう!

プレゼンの際に、動画やアニメーションを入れると効果的な見せ方ができますが、オンラインの場合、聞き手の動作環境によっては動画が途切れ途切れになってしまったり、途中で止まってしまったりする恐れがあるので注意が必要です。

可能であれば事前に相手の動作環境を確認しておくと良いですが、わからない場合は動画の使用は控え、アニメーションも複雑な動きは避けておくことが無難です。

ここが違う!対面式資料とオンライン資料

実際に、対面で使用していたプレゼン資料を、オンライン用のプレゼン資料に作り替えてみました。

Beforeは、プレゼン時に聞き手に配布される紙資料です。手元に置いておける紙資料ということもあり、文字は小さく、情報も1ページに凝縮されています。一方、Afterのオンライン用資料は、Beforeの内容を分割し、1ページに入れる情報を減らしています。また、1ページあたりの情報量が減ったことで、フォントサイズも大きく、見やすい資料になりました。

今まで使っていた資料を、オンラインで使用する資料に作り替える際は、ぜひ参考にしてみて下さい。

聞き手の集中力を持続させるためのプレゼン方法

続いて、オンライン時のプレゼン方法について、気を付けるべきポイントを考えていきましょう。

【POINT 1】 カメラを意識しよう!

あまりプレゼンに慣れていない方が、意外と怠っているのは、カメラを意識するということです。話し手は多くの場合、資料や、ワイプに映しだされた聞き手の顔に目を向けがちです。これでは聞き手からすれば、話し手は自分の方を向いていない、という状態になります。結果、聞き手は、自分が話しかけられているという意識や緊張感がなくなり、集中力を欠きやすくなってしまいます。

話し手は、聞き手の意識をきちんと自分に向けてもらうために、できる限りカメラ目線を心掛け、身振り手振りは対面時より少し大げさにするくらいのほうが良いでしょう。もし、それでもカメラ目線をすることに抵抗がある場合、ワイプの位置をカメラ付近に設定するなど、意図的にカメラ方向に視線を向ける工夫をしてみましょう。

【POINT 2】 話を一方通行にしない!

対面でのプレゼンの場合、聞き手の表情や仕草など、その場の雰囲気を察しながら話を進めていくことが可能ですが、オンラインの場合、小さなワイプ画面で聞き手の様子を探ることは難しくなります。また、聞き手のリアクションもあまり得られないため、話し手は孤独感も感じやすいでしょう。話し手はなるべく一方的にならない構成で話すことを意識しておくべきです。

例えば、オンライン会議の場合であれば、1~数スライドで一度話を区切り、今までの内容に不明点はないかどうか、聞き手に質問や意見を伺ってみるのも良いでしょう。また、オンラインセミナーであれば、以下の画像のように、クイズ形式で問いかけを投げるなど、聞き手に参加意識を持たせる工夫があると良いでしょう。

【POINT 3】 話すテンポは意図的に変える!

オンラインのプレゼンでは、「スライドの切り替えはテンポ良く」という話をしましたが、話すテンポ自体は場面に応じて変える必要があります。

まず、前提として、オンラインでは音声が聞き取りづらいこともあるので、なるべくはっきりと大きな声で話す意識を心掛けましょう。加えて、オンライン会議のような、参加者全員が発言する機会のある場では、参加者の様子が分かりづらい分、なるべくゆっくりとした進行を心掛ける必要があります。数分に一度は質問や意見を伺うタイミングを意図的に入れるようにしましょう。

一方、聞き手が発言することのないオンラインセミナーのような場合では、会話のキャッチボールがなく、聞き手は集中力が低下しやすくなります。聞き手を飽きさせないように、なるべく話のテンポは速く、結論から話していくようなメリハリのある進行がおすすめです。

オンラインでの会議やセミナーの普及により、参加者は直接会場に出向かなくても気軽に参加できるようになりました。その一方で、聞き手は集中力が欠けやすい環境に置かれていることを、プレゼンターは意識しておかなければなりません。
変わりゆく環境に応じて、プレゼン資料やプレゼン方法を常にアップデートしていきましょう。