2020年12月23日
たくさんの時間と労力をかけて作った資料を「わかりにくい」と突き返されてしまったことはありませんか。闇雲に文字や画像を配置したり過剰な装飾を施した資料では、本当に伝えたい情報をわかりにくくさせてしまいます。 資料は「作ること」ではなく「伝えること」を目的に作成しましょう。その上でポイントとなることは「レイアウト」です。伝えるための「見やすいレイアウト」「わかりやすいレイアウト」を作るときにデザインセンスは必要ありません。意識することは、情報が整理されていて要点がまとまっていることです。 きちんとデザインされたレイアウトを作ろうとすると、多くの知識や経験が必要になりますが、今回は誰にでもできる基本的なレイアウトをご紹介します。
表紙・中扉のレイアウト
表紙や中扉は、基本的に上下左右の中心に大きめで太い文字で配置しましょう。
その際、余白が重要になります。全てのレイアウトに言えることですが、文字を配置するとき、しっかり余白をとることで洗練された印象になります。
概要を説明するレイアウト
左側に写真を配置したら、横には概要とそれについての詳細を入れると良いでしょう。
こちらは脳の仕組みを意識したレイアウトにもなっています。
脳医学では、右脳は「直感的」、左脳は「理性的」に働くとされています。右脳は左の視野、左脳は右の視野にクロスして結びついているため、左側には直感的な表現のビジュアル(写真やイラスト)、右側には文字情報を配置するのがお勧めです。
また、多くの人は左上から右下へと目線を動かします。左側にビジュアルを配置することで、まず見る人の目を惹きつけ、スムーズにテキストへ誘導することができます。写真の位置、フォントの太さと大きさ、文字量を意識しながら作りましょう。
物事の流れを説明するレイアウト
1つの流れを1つのブロックにまとめて順番に配置していきましょう。
ブロックが少ない場合は矢印をつけるとより分かりやすい印象になります。ここでもフォントの太さ大きさ文字量をしっかり意識しましょう。
要点をまとめたレイアウト
要点は3つくらいを上限にまとめると良いでしょう。
多ければ多いほど伝えたいポイントがぼやけてしまう可能性があります。各要点(タイトル)に合ったアイコンを配置すれば、視覚的にも分かりやすくポイントを伝えることができます。
写真を使ったレイアウト
写真に対して説明をするときのレイアウトです。
柔軟に活用できるレイアウトなので、覚えて置くと便利でしょう。1ページに2~4つを限度に配置してみましょう。
資料の内容を伝えるためには「レイアウト」が大きなポイントになります。 「目的や伝えたいことに合ったレイアウト」を組むことができれば、シンプルな資料でも内容は確実に伝わります。 まずは資料内容の情報を整理し要点をまとめたら、上記のレイアウトにはめ込んでみましょう。