資料のインパクトUP!
大胆さで魅せるデザイン

資料のインパクトUP!<br>大胆さで魅せるデザイン

営業資料やプレゼン資料を制作する際に、何か物足りなさを感じたり、逆に情報が多く煩雑になりすぎたり、上手くデザインできないな、と悩むことはありませんか?
駅や街中にある広告のようなインパクトの強いデザインを営業資料にも上手に活かすことができれば、あなたの資料は一段と素敵なものになるでしょう。
今回は、デザイン初心者の方でも簡単にインパクトのあるデザインを作れるコツをご紹介します。

文字を大胆に使う

まず、デザインにインパクトをもたせるコツのひとつとして、文字を大胆に配置するという方法があります。文字は可読性が大切なので、読めないほど文字を大きく扱うことは避けたほうが良いですが、多少スライドから見切れさせるなど、大胆に扱うことでデザインにメリハリを出すことができます。

例えば元々はこんなにシンプルなスライドでも、、

文字を大胆に配置することで、下のスライドのように全く印象の異なるスライドになります。

写真を大胆に使う

次に、写真を大胆に使用することで、デザインにインパクトをもたせる方法もあります。
例えば、同じ写真でも写真のトリミング位置やサイズを変えるだけで、その写真の持つ印象を変えることができます。

目立たせたい箇所にフォーカスし、敢えて写真を見切れさせるような大胆なレイアウトにすると、簡単に、印象的でインパクトのある雰囲気を作ることができます。

写真を使用する際は、素材をそのまま使用するという考えはなるべく避け、トリミングやサイズを調整し、ひと手間でも手を加えることを意識しておきましょう。

色を大胆に使う

また、色の活用によってデザインにインパクトを与えることも可能です。
色には「明度」「彩度」「色相」の三属性があり、この三属性を踏まえた上で配色を考えることが大切です。(詳細は「配色は難しくない!キレイなプレゼン資料の配色ルール」の記事をご覧ください。)代表的な配色パターンのひとつとして「補色配色」というものがあり、これを上手く活用することで簡単に目立つ配色を作ることが可能です。

補色配色とは色相環の正反対に位置する色同士の組み合わせのことを指します。
正反対の属性の色を敢えて組み合わせることによって、アクセント効果のある配色が出来上がるという仕組みです。

なお、補色の扱いにはやや注意も必要です。補色は相反する色の組み合わせとなるため、この色が重なり合うと、「どぎつい」「けばけばしい」といった派手すぎる印象を与えかねません。この配色を使用する際にはデザインの内容に相応しい色であるか、考慮する必要があります。また、補色同士が重なり合わないよう、白や黒の無彩色をフチなどに上手く使用することで派手さを緩和させることも可能です。
ぜひ補色配色を上手く活用してみましょう。

余白を大胆に使う

今までご紹介した、文字や写真を大きく扱う手法とは逆に、余白を大胆に使用することでデザインにまた別のインパクトを持たせることも可能です。
余白、と言っても単に「とりあえずレイアウトしたらスペースができた余白」と、「意図してデザインされた余白」は全く別物です。余白を取り入れることは、情報を整理させる効果や見やすさを向上させる効果をもたらしますが、それ以外にも余白の有無でデザインの印象は大きく変わります。隙間なく密に作られたデザインと、余白をたっぷり設けたデザインを比較してみましょう。

隙間なく密に作られたデザインは、窮屈さやチープさ、素人っぽい印象を与える一方、余白のあるデザインは解放感や高級感、洗練された印象を与えることができます。余白を作ることを恐れて、紙面いっぱいに情報を詰め込んでしまうと、安っぽいデザインになりがちです。余白を大胆に使うことにチャレンジしてみてください。

いかがでしょうか?資料などを制作する際には、制作物がどのような場面で使われるのか、見る人にどのようなイメージを与えたいのかなど、多角的に考えてデザインをする必要がありますが、人目を誘導するようなデザインには必ずその仕掛けがあります。今回は簡単に真似出来るインパクトのあるデザインを作るコツをご紹介しました。上手く活用し、デザインをブラッシュアップしていきましょう。